電車に揺られ本を読む

この間、映画館で陰陽師のフライヤーを目にした。

原作の陰陽師夢枕獏作)は前々から読もう読もうと思っていたものの日々の雑務に忙殺され、読む機会を失っていた。

いやそもそも最近めっきりと小説を読んでいない。

自室の机に重なるのは英書、資格試験対策本…

小説は見当たらない。

折角おぼえた読みたいという気持ちが冷めないうちにと、スマホで近くの書店を調べ、映画館を出た足でその書店に駆け込んだ。

帰り、電車で本を開いた。20分程度では大して読み進められなかったが、電車で揺られながら本を読むというだけでなんだか楽しかった。

中学生の頃は通学の電車内で必ず本を読んでいた。それがスマホに代わり、英単語帳になり、またスマホになった。

いつしか忘れた気ままなひと時を、時を経て再び得たのだ。

重いなんて言わずにまた今度本を持って出かけようと思う。